鍼灸治療の一つ、美容鍼灸について
今回はお話しさせてもらいます。
美容鍼灸と聞けば、
今では芸能人の方から一般の奥様まで、
さまざまな方が体験されていると思います。
ですが、一体身体の中でどのような
反応が起こっているのか?
知っていますか?
つい最近、テレビで話題になった
『針千本美容鍼灸』。
顔を、
いや、顔中を針で刺し尽くすような美容鍼灸。
見ていて怖くないですか?
正直鍼灸師になり、鍼を刺す側になるので、
自分は痛くないし、刺すのが当たり前に
なっているので鍼に対しての
恐怖が僕の場合麻痺していますが、
一般的に考えると、
「痛そう。」「怖い。」
が初めの印象ではないでしょうか?
鍼灸師の使う鍼、
さらに美容鍼灸の時に使う専用の鍼があります。
その鍼は髪の毛よりも細く、刺すと言うよりは
細胞の隙間を通すような感覚です。
なので、100%ではありませんが、
痛みはあまり出ません。
どんな効果が出るの?
気になりますよね?
メカニズムを見て頂くと、なるほど!
と思っていただけると思います。
まず、
たるみ。気になりませんか?
身体全身にある皮膚は実は結構重たいのです。
成人になると皮膚面だけ剥がして
計りに乗せると個人差はありますが、
体重の4%はあると言われています。
体重が60kgあるうち4%が皮膚の重みとなると
2.4kgが皮膚となります。
結構重たいと思いませんか?
この皮膚の重みを重力に逆らい続けている
のが今の現状です。
さらに、皮下に老廃物などがたまり余計に
重みを増してしまって重みが増し、
たるみの原因となります。
皮膚の重みは変えようがありませんが、
皮下の老廃物の処理はできますよね?
血液循環を上げる。
リンパの流れを良くする。
この二つで老廃物の処置が行われています。
次に、
シミ、シワ気になりませんか?
元々人のお肌の中には、
ヒアルロン酸(潤い成分)
コラーゲン(支持成分)
エラスチン(張り成分)
を作る工場があります。
もちろん今もあります。
それなら、何故シワ、シミが出来上がるの?
なんでも
需要と供給の
バランスが
大事ですよね。
お肌にダメージが与えられ、
それを修復する。
の繰り返しで生きてきましたが。
だんだんお肌に与えらる
ダメージは増え
修復力が低下します。
ヒアルロン酸
コラーゲン
エラスチン
を作る工場はありますが、
働き手が足りていないのです。
働き手がいないといくら作る工場があっても、
生産されませんよね?
これが原因で、シミ、シワが作られます。
働き手とは何を指すの?
それは、
血液です。
美容鍼灸の話から少しそれましたが、
ここでやっと繋がります。
美容鍼灸を施す際に、
顔に鍼を刺します。
もう一度言います。
顔に鍼を刺します。
顔が傷つくと人の身体では、
緊急事態発生!?
となります。
頭と顔は傷がつきにくいように神様が考えて
作ってくれているのに、
その顔が傷つきます。
身体では、早急に修復をする必要が出来、
周囲の細胞を活性化させるため
血液をドバドバ送り込みます。
ですが、実際に顔についた傷の深さは大したことがなく、鍼を抜くとすぐに傷口がふさがる
程度の物なので、
せっかく大量に流れてきた血液に働く場所がありません。
ここで、先ほどの話に繋がります。
せっかく身体が危ない!
と知らされ、修復に向かった血液が
そのまま帰るのは物凄く手間になります。
どうせならこの辺で働こう!
となるわけです。
それが、
ヒアルロン酸
コラーゲン
エラスチン
を作る工場なのです。
この他にも、
ツボによる経絡的効果もありますが、
メカニズムの方を説明させて頂きました。
Aの一言。
「百聞は一見にしかず。何事も体験しよう」